リンパについて
「リンパドレナージュ」は
フランス語で「リンパ排出法」という意味です。
体内に留まる老廃物や有害な物質を体外に排出するための体内のシステムで、
このシステムが十分に機能できるように促すのが「リンパドレナージュ」です。
リンパ液は
心臓のポンプ作用で血液が栄養や酸素を送り出されるのとは異なり、
リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運ぶ「下水道」のような役割を
果たしていて、
リンパ管の周りの筋肉の動きでゆっくりと押し出され流れるので
滞りやすい性質があります。
リンパ液が滞ると、
むくみだけでなくシミやしわ、肌荒れ、セルライトといった健康や美容のトラブルを
引きおこします。
老廃物をそのままにしておいて固まってできるセルライトはできてしまうとなかなか取れ
ません。
この滞ったリンパの流れを、手技でスムーズに流していくのが
「リンパドレナージュ」です。
リンパの働き
リンパの働きは、大きく分けて2つに分けられます。
〔免疫〕
リンパには、細菌などを退治し、体を病気から守る働きがあります。
リンパ球は一度戦った細菌やウイルスの性質を記憶しており、
同じ病原菌が再度侵入したとき、
抗体を産出して身体を守る生体防御の能力を持っています。
リンパ球は寿命がくれば死滅するが、この記憶は新しく作られるリンパ球にも延々と
引き継がれます。
リンパ節がフィルターの役割を果たし、老廃物や細菌を濾し取って、
全身に細菌が回らないようにしていて、風邪をひいたり、病気にならないようにしている。
[排泄(老廃物運搬)]
老廃物は、通常は血液の帰り道である静脈に取り込まれて心臓まで戻ってきますが、
静脈に入りきらないあふれた分の老廃物はリンパ管に流れ込み、リンパ液となります。
つまり、リンパは、血液の帰り道の静脈では回収しきれない老廃物を回収するシステムと
言うことができます。
静脈を渋滞している道路に例えると、リンパは、渋滞の抜け道のようなものといえる。